ロコイズム

HHGT -9oz- ヘビーでハードに着れるグッドなTシャツ

誰しもが憧れるハードボイルドな男のようなTシャツをあらためて紹介しよう。
ROCOCOフリークならご存知の GOOD ON 9oz HEAVY Tである。


TEXTILE

重厚且つ奥行きのある表情の生地は『COTTON USA認証アメリカコットン』を最も基本的なカード行程により、不純物を約5%取り除いたカード糸を使用。

空気の力で精紡された『14/-のオープンエンド糸』で編立られている。

9ozの肉厚な生地は、プレジデントを守るSPかのように着るものの身体を包みこみ、決して透けることがないという安心感を生む。

またあえて度詰めではなく、まるで大人の男の余裕を感じさせるかのように少し甘さを残して編立てられ、加工の工程で、水を吸って乾燥される際に特徴的な毛羽が立ち、ぎゅっと目が詰まり、精悍な顔立ちとなる。

これがまた、ピグメント加工と非常に相性が良い。

まさに米と焼鮭のような関係性だ。
(アメリカなのでTボーンステーキとコーラか。)

SEWING

縫製にも最大限のこだわりを詰め込んでいる。

つなぎ目というつなぎ目に『カバーシーム』を入れている。これはタフな加工に耐えられるようにだ。これがないとたちまち縫い目がパンクしてしまう。

さらに10年着ることを想定している。その間の己の体型維持にも努めよう。

健全な"精神"は、健全な"肉体"に宿るのだ。

DYEING

GOOD ONのピグメント加工は一日仕事である。
染色・洗い・乾燥と仕上がるのに"10時間"かかる。

厳格に管理された100以上あるアーカイブの中から選ばれたレシピにより、じっくりと釜で染め上げられたTシャツは絶妙な色合いに。

そして、仕上がりからそれ以上縮むことのないように熱を加えながらしっかりと乾燥される。

しかし、このTシャツはこれで完成ではない。

着用・洗濯を繰り返し行うことで、それぞれの使用者独特な表情へと育っていく。

そうそれは、米綿の特性を最大限生かすという信念に基づいて作られている。あたかも古き良き時代のヴィンテージウエアかのように。

DESIGN

ROCOCOでは2パターンの袖付けの物を用意している。
1つはGOOD ONおなじみの『ラグランスリーブ』、もう一つは別注の『セットインスリーブ』だ。

そのどちらにも左胸には紛う方なきポケットが鎮座している。この胸ポケが更にピグメントの色ムラ・アタリをデザインへと昇華しているのだ。

そうこのポケットは物を入れる為にあるのではない。ピグメントダイのTシャツを着ていることの世間へのアピールなのである。

ちなみに『ラグラン』と『セットイン』はその時の気分で選ぶ。どちらも絶妙に計算されたパターンだから心配はない。

『ラグラン』はジャストフィットがおすすめだ。肩回りの流れるような流線形が肩巾に影響を受けず馴染む。

『セットイン』はやや巾に余裕を持たしたパターンにしている。けしてルーズ過ぎるサイズ感ではなく、ハードボイルドな大人にも間違いなく似合うだろう。

今年の夏はこのTシャツの先発登板の機会が多そうだ。